04

新たな交通ソリューションで可能性を拓く

MEMBER

  • 新潟支店 技術部 部長代理

    田中 雄二Yuji Tanaka

  • 新潟支店 営業第二部営業課

    城丸 豊Yutaka Shiromaru

過積載を感知するシステムを関西エリアに設置

トラックが規定以上の貨物を積んで走る、いわゆる軸重違反(重量違反)は、道路の損傷や騒音、振動を引き起こし、さらには事故にもつながりかねない法律違反行為です。その違反車両を感知し、警告や取り締まりを行うための車両重量計測システムを阪神高速道路に設置しました。
車両重量計測システムとは、複数のセンサー(軸重計)を道路に埋め込み、車両の検知、車軸ごとの重さ(軸重)を量って総重量を計測し、カメラで車両情報と走行状況の撮影を行うものです。神戸線・湾岸線・北神戸線・神戸山手線・新神戸トンネルにおいて、2019年6月から2021年7月までの間に、軸重計を22料金所の50レーンに、撮影装置を40料金所の77レーンに設置しました。

余裕のない料金所内に、いかに機器を収めるか

軸重違反(重量違反)を感知するセンサーを設置する工事は、新潟県内での施工経験がありました。そのメーカーであるオムロン ソーシアルソリューションズ株式会社様、施工会社であるオムロン フィールドエンジニアリング株式会社様とはその頃からお付き合いがあり、北陸地方において共に展開を図っていました。
この新潟県内の施工実績が、阪神高速道路株式会社様の工事についてご相談をいただくことにつながりました。
工事に先立つ調査では、料金所にはすでにETC装置やカメラなどが設置されており予想以上にスペースがないこと、同じように見えても料金所によって設計が異なることから個別な対応が必要なことが判明しました。これらの情報を基に社内で検討した結果、手ごわい仕事ではあるが対応可能であると判断し、社員4名が現地へ赴き工事の準備を始めました。新しいクライアント、初めての地域。私たちにとって大きな挑戦が始まりました。

関西支店を開設、ここを足がかりに西日本へ

この大きな挑戦の中で幸いだったのは、新しく組んだ関西の協力会社とのタッグが好調で、仕事をスムースに進められたことと、工事箇所が多く、場所を変えつつ次々と設置していく中で、クライアントからご信頼いただけるようになったことです。これらにより展望が開けたことから、この工事が終盤を迎えた2021年6月に関西支店を開設しました。当社はここを足掛かりとして、関西圏、ひいては西日本へ守備範囲を拡大させていこうと考えています。
車両重量計測システムは違反者への警告だけでなく、計測情報の統計データ(ビッグデータ)から道路への影響、損傷の推定、予防保全や設計などの維持修繕にも活用でき、道路の維持管理にDXをもたらすシステムであると考えます。
こうした利点、将来性から、システム導入が今、全国的に広まりつつあります。私たちは関係各社と共に、阪神高速道路株式会社様での実績をアドバンテージとして次のチャンスを狙っています。

新たなチャレンジ、可能性の追及

受注に至るまでの活動から施工を終えるまでの、私たちの阪神高速道路に対する取り組みが、毎年11月に昱グループで選考、表彰している「昱グループ営業賞」において「最優秀賞」に選ばれました。新たなチャレンジ、可能性の追求を認めてのことです。これは私たちを大いに鼓舞し、自信にもつながりました。
新たな一歩を踏み出すには、それを支える技術力や実績はもちろんのこと、メーカーや協力会社との信頼関係、そして何より「踏み出す勇気」が大切です。一朝一夕で叶うことではありませんが、私たちは努力を重ね、「昱工業はこういう仕事をしている」と広く知っていただけるように歩んでいきたいと思います。

工事概要

工事名 阪神高速道路 料金所後方軸重計測装置設置工事(2019―神管)
工期 2019月6月15日~2021年7月30日
発注者 阪神高速道路株式会社
設備 軸重計(22料金所・50レーン)、動画撮影装置(40料金所・77レーン)他 設置工事