福島潟流域治水一級大(大規模特定)賀慶補助機場ポンプ工事【完成】

完成パース

福島潟河川改修事業とは

流域の安全度は、30年に1回程度発生する規模の洪水を安全に流下させることのできる整備をめざします。具体的には、新発田市地先の潟周辺の自然遊水を防止するため、承水路を拡幅し、潟の周辺に湖岸堤を築堤します。また、新井郷川出口に福島潟水門を設置し、洪水を福島潟放水路で流下させることで、新井郷川や駒林川の治水安全度の向上や、豊栄市街地等下流域の浸水被害軽減を図ります。さらに本事業は、大通川など上流域の治水安全度の向上にも対応した計画となっており、上下流バランスのとれた洪水対策が図れます。なお、福島潟水門の設置については、上下流関係者の合意が得られてから実施します。

関連リンク
【新潟】福島潟河川改修事業概要(パンフレット) – 新潟県ホームページ (niigata.lg.jp)

工事の概要

工事名 流一大特 第 1-03-00-05号
福島潟流域治水一級大(大規模特定)賀慶補助機場ポンプ工事
工事場所 阿賀野市高田 地内
工期 令和4年3月18日~令和5年10月31日
発注者 新潟県新潟地域振興局地域整備部

工事内容

本工事は、賀慶補助機場にポンプ設備を新設するもので、機器の製作及び据付工事を行います。

ポンプ設備

横軸斜流ポンプ φ900mm 2台
吐出弁(電動蝶形弁) φ900mm 2台
逆流防止弁(フラップ弁) φ1,200mm 2台
吐出管 φ900mm、1,200mm 2組
平行軸歯車減速機 75kW 2台
電動機 75kW 2台

電気設備

簡易受電盤 1面
低圧操作盤 2式
補機盤 1面
計装設備 1式

工事工程

計画平面図

工事進捗状況

2022年6月

着手前

2022年11月

地中に埋設される吐出し管を設置しました。
この後、関連工事によりスラストコンクリートを施工します。

吐出し管施工状況

吐出し管据付完了

2023年4月

機械基礎を築造が完了しました。
上屋完成後、いよいよ機器の据付に着手します。

主ポンプ基礎完成

配電盤基礎完成

2023年5月

主ポンプを現地搬入し、据付を行いました。
引き続き減速機、電動機、補機類の据付を行っていきます。

主ポンプ現地搬入

主ポンプ据付

2023年6月

吸水槽内に設置する主ポンプ吸込管の施工が完了しました。7月からは関連工事により除塵機及びゲートの据付が行われます。
電気設備については、簡易受電盤、低圧操作盤の据付が完了しました。
7月は逆流防止弁、補機類の据付、小配管工事を進めて行きます。

主ポンプ吸込管施工完了

簡易受電盤、低圧操作盤据付完了

2023年7月

主ポンプ本体の据付も完了し、減速機、原動機のカップリング軸芯調整をレーザー芯出し機により行いました。

レーザー芯出し機による調整

ダイヤルゲージによる計測

補機設備の据付を行いました。今後、小配管の施工行います。

真空ポンプ、補水槽据付完了

封水ポンプ据付完了

吐出水槽内では水替えの後、逆流防止弁の据付を行いました。
これで水槽内の作業は完了となります。

逆流防止弁据付

逆流防止弁据付完了

2023年8月

小配管及び電気配線工事を完了し、月末に受電しました。
9月は仕上げ関係の施工と試運転を進めてまいります。

小配管、配線接続完了

高圧引込柱施工完了

2023年9月

関連工事の施工も順調に完了し、9月末に総合試運転を実施しました。
実負荷によりポンプの運転を行い、設備全体の正常な動作と性能ならびに健全性を確認しました。

実負荷運転実施

運転データ測定

ポンプ吸込水路

吐出水槽

2023年10月

工事の完成を迎えました。
本工事は狭い作業エリアにおける輻輳作業ではありましたが、発注者様と関連工事担当者様全員の協力により、無事故・無災害で工事を完成することが出来ました。
また、総合試運転にあたっては、地元土地改良区様の全面的な協力により実施致しました。改めて感謝申し上げます。

主ポンプ設備完成

電気設備完成

補機設備完成